はじめに
政府は2024年12月に、特定の業界や地域のニーズに対応するため、認定雇用主就労ビザ(AEWV) の柔軟性を高める改革を発表しました。
これに伴い、2025年には複数の変更が実施されます。
ここでは、2025年3月10日から適用される主な変更点について4つのポイントを解説します。
主な変更点
1. AEWVおよび特定目的就労ビザ(SPWV)の中央値賃金要件を撤廃
📌 変更点
– AEWVおよび季節労働用の特定目的就労ビザ(seasonal SPWV)の申請において、中央値賃金の要件が廃止されます。
– 賃金の最低基準はニュージーランドの最低賃金(2025年4月1日からNZD $23.50/時間)のみとなります。
– 雇用主は引き続き、移民労働者に市場相場の賃金を支払うことが求められます。
🚨 現在AEWVを持っている方は、引き続き雇用契約およびビザの条件に従った給与が支払われる必要があります。
2. 必要な就業経験を「3年→2年」に短縮
📌 変更点
– これまで移民労働者に求められていた3年以上の就業経験が、2年以上に短縮されます。
📌 影響
– 雇用主は引き続き、移民労働者が2年の就業経験を満たしているか確認する必要があります。
– 申請者は2年以上の経験を証明する書類を提出する必要があります。
– 経験要件を短縮することで、適正な労働力の確保を支援しつつ、不当な労働搾取を防止する狙いがあります。
3. ANZSCOレベル4・5のAEWVのビザ期間を3年に延長
📌 変更点
– 現在、最大2年のビザが発行されているANZSCOレベル4・5のAEWVが、3年に延長されます。
📌 影響
– AEWVの累積滞在期間(最大連続滞在期間)は3年間と統一されます。
– これにより、低技能職のAEWV労働者が**より安定した雇用を確保しやすくなります。
4. 一部の職業のスキルレベルが「ANZSCOレベル3」に変更
📌 変更点
– 以下の職種がANZSCOレベル3と認定され、より高いスキルレベルの職種として扱われます。
– 料理人(Cook)
– ペットグルーマー(Pet groomer)
– 犬舎スタッフ(Kennel hand)
– ナニー(Nanny)
– フィットネスインストラクター(Fitness instructor)
– 足場職人(Scaffolder)
– 解体作業員(Slaughterer)
まとめ
2025年に実施されるAEWV(認定雇用主就労ビザ)制度の変更は、移民労働者と雇用主の双方にとって大きな影響を与えます。
特に、中央値賃金要件の撤廃、就業経験要件の短縮、ビザ期間の延長、収入基準の引き上げなど、多くの変更点があります。
これらの変更により、より柔軟な雇用が可能になる一方で、新しい基準への対応が必要となります。企業は雇用条件を見直し、移民労働者は自身の資格や就労条件を再確認することが重要です。
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新しいルールに対応するため、今のうちに準備を始めましょう。
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引用文献
Changes to the Accredited Employer Work Visa (AEWV) and median wage | Immigration New Zealand
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